こんにちは、平屋工務店です。
家づくりの費用を検討するお客さまから、「2階建てより平屋のほうが高いんでしょう?」と聞かれることがあります。
一般的には、「平屋が高い」と必ずと言って良いほど説明されているのですが、それではあまりにも説明が大雑把だと感じています。
本日は、本当のところを詳しく解説しましょう!
「坪数が同じなら平屋のほうが高くなる」のは本当?
これは本当です。
床と屋根部分は、建築時にお金がかかる部分だということを、まず頭に入れておきましょう。
そのうえで、仮に、32坪の敷地に、LDK14畳、和室6畳、個室3部屋の家を建てると想像してみてください。
この場合、2階建なら16坪で全ての部屋を作れます。
しかし平屋は、横に部屋を並べる形になりますから、32坪いっぱいの床面積と屋根が必要になりますね。
この比較なら、平屋は、単純に倍の費用がかかることになります。
多くの建築会社で「平屋のほうが高いですよ」と説明されるのは、このようなケースを想定しているからです。
しかし実際には、同じ部屋の広さ、同じ部屋数なのに2階建てより安い平屋を建てることも可能なのです。
なぜでしょうか?
部屋数で考える平屋づくりでコストカットできる
たくさんのお客さまのご予算の相談に応じながら家づくりを担当したスタッフから、「部屋数が同じなら、平屋のほうが安く建てられる場合もありますよ」と、アドバイスがありました。
コストカットする方法は、2階建てにあって平屋にないものを全部削ること。
どんなものが削れるのか、書き出してもらいました。
・バルコニー(1.5坪)
・2階トイレ(0.5坪)
・階段(1階部分+2階部分=2坪)
・2階廊下(1坪)
広さはおおよそですが、これらを削ると、2階建てよりも5坪狭い床面積で家が建てられることになります。
実際に設計図を比べて見てみましょう。
上の図が2階建て、下が平屋なのは一目瞭然ですね。
LDKは同じ14畳、和室も同じ4.5畳、個室の数も同じ3室です。
平屋の個室が1室だけ2階建てより狭くなっていますね。でもその分、ウォークインクローゼット(W.I.C)を設置しています。
<2階建てパース>
<平屋パース>
洗面室やユニットバス、トイレも大きな違いはありません。
つまり、平屋に不要な部分をすべてなくしてプランニングしても、生活するスペースは2階建てとほぼ同じ内容で建てられるということ。
気になる価格の比較はこちらです。
・2階建て:1,260万円
・平 屋:1.180万円
同じ条件で、平屋のほうが安くなっていますね。
「部屋数が同じであれば、2階建てより安く建てられる」とは、このようなプランであれば可能ということでした。
家づくりは奥が深くて、単純に坪数だけで考えると見逃してしまうポイントがあるのが、スタッフの話からよく伝わってきました。
皆さまも、家づくりの疑問点が生じた際は、納得できるまで担当者に質問してみてください。
平屋工務店のスタッフはお客さまの質問に対して誠意をもってお応えし、良い家をつくるお手伝いをいたします。